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オックスフォード・ブルー
西宮緑化植物園

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ベロニカ(這い性)

ゴマノハグサ科ベロニカ属 宿根草
園芸種 原産地 アルゼンチン、グルジアなど
花期間 3月〜5月冬季以外は咲き続けます。
 ベロニカの仲間でも夏に咲く立ち性のヒメトラノオとはまったく違う形をしています。
色の違いによって「オックスフォードブルー(ジョージアブルー)」、「ケンブリッジブルー」、「マンハッタンブルー」、「グルジアブルー」などがあります。スクールカラーで花の名前がついているのは珍しいですね。オックスフォード大学のスクールカラーは濃いブルー、ケンブリッジ大学は薄いブルーです。ついでに言えばイギリスではブルーは聡明で知的なものをあらわす色とされ、1800年代中ごろにはロンドンの知識階級の女性は青い靴下を履き、それが明治時代の日本の女性解放運動の「青鞜派」につながっています。

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グレンデルの母親は     永瀬清子

4月10日

グレンデルの母親は
青い沼の果ての
その古代の洞窟の奥に
  (或は又電柱の翳のさす
  冥い都会の底に)
銅色の髪でもつて
子供たちをしつかりと抱いてゐる。

古怪なるその瞳で
蜘蛛のやうに入口を凝視してゐる。
逞ましいその母性で
兜のやうに護ってゐる
子供たちはやがて
北方の大怪となるだらう
  (或は幾多の人々の涙を
  無言でしつかり飲みほす者となるだらう)

凄愴たる犠牲者の中をも
孤りでサブライムの方へ歩んでいくだらう
悪と憤怒の中にも熔けないだらう。
そして母親の腕の中以外には
悲鳴の咆哮をもらさぬだらう!

新鮮な鉱物のやうな
夜の潭みからのぼる月の光りは
古代の沼に
  (或は都会の屋根瓦に)
青く燃え立ち
グレンデルの母親は
今洞窟の奥にひそんでゐる。

宝塚花の道にて

野にかへり春億万の花のなかに
     さがしたづぬるわが母はなし

               前川佐美雄

北欧の古代英雄伝承物語に登場する英雄ベオウルフと戦い死んだ
怪物グレンデル。グレンデルの母親も怪物で子供の復讐をするが、
英雄ベオウルフに巨人の剣で首を切り落とされ退治される。
  英雄伝は支配者側から叙事したものが多いので、怪物グレンデル
も圧制に抗して戦った民衆の象徴と考えられる。民衆の蜂起を支えた
女達がグレンデルの母親なのでしょう。