
作品第肆(さくひんだいし) 草野心平
川面(かわづら)に春の光はまぶしく溢れ。
そよ風が吹けば光たちの鬼ごつこ。
葦の葉のささやき。
行行子(よしきり)は鳴く。
行行子(よしきり)の舌にも春のひかり。
土堤(どて)の下のうまごやしの原に。
自分の顔は両掌(りょうて)のなかに。
ふりそそぐ春の光りに却って物憂く。
眺めてゐた。
少女たちはうまごやしの花を摘んでは。
巧みな手さばきで花環をつくる。
それをなはにして縄跳びをする。
花環が円を描くとそのなかに富士がはひる。
その度に富士は近づき。
とほくに坐る。
耳には行行子(よしきり)。
頬にはひかり。
4月3日
キシツツジ(岸躑躅)
ツツジ科ツツジ属 半落葉低木
原産地 岡山・鳥取以西、四国、九州
花期間 3月〜4月
薄桃色のきれいなツツジで花弁もしっかりしています。薄紫のミツバツツジとは色合いが明るいので違いがすぐわかります。
西日本の渓流沿いに自生しているツツジです。
エゾムラサキツツジとアカエゾムラサキツツジ
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大阪府立花の文化園にて(3月31日)
春の鳥な鳴きそな鳴きそ
あかあかと戸の面の草に日の入る夕べ
北原白秋