自分の手で、自分の
一日をつかむ。
新鮮な一日をつかむんだ。
スがはいっていない一日だ。
手にもってゆったりと重い
いい大根のような一日がいい。

それから、確かな包丁で
一日をざっくりと厚く切るんだ。
日の皮はくるりと剥いて、
面とりをして、そして一日の
見えない部分に隠し刃をする。
火通りをよくしてやるんだ。

そうして、深い鍋に放りこむ。
底に夢を敷いておいて、
冷たい水をかぶるくらい差して、
弱火でコトコト煮込んでゆく。
自分の一日をやわらかに
静かに熱く煮込んでゆくんだ。

こころさむい時代だからなあ。
自分の手で、自分の
一日をふろふきにして
熱く香ばしくして食べたいんだ。
熱い器でゆず味噌で
ふうふういって。



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ふろふきの食べかた   長田 弘

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12月8日

コバルトセージ
(サルビア・レプタンス・ウェストテキサス・フォーム)

シソ科サルビア属
原産地 U.S.A.テキサス州西部
花期間 9月中旬〜12月(霜が降りるまで)
濃紺の花が細い茎に下から咲き上っていきます。晩秋から初冬に他のサルビア類の花が少なくなると、コバルト色の花が一層目立ってきます。


 街をゆき子供の傍を通る時
 蜜柑(みかん)の香せり冬がまた来る

                   木下利玄

西宮北山緑化植物園にて(12月4日)