こころはいつも 淀まない流れでありたいと
いいきかせ いいきかせてきた日々
春のにおいのする 湿った風に吹かれ
夜道をひとりで 歩いていくとき
涙はとめどもなく 頬を濡らす

まっすぐに みつめようとすることは
こんなにもつらい こんなにも苦しいことなのか
風が吹くとき 風に吹かれ
太陽の下(もと) 影と共に歩いていく
それはこんなにも きびしいことなのか

ぽつぽつと 雨は頬をたたき
こころにくいこむように 淋しい音をたてて
夜の風は 吹きすぎていく
おまえはやっぱり 甘やかされたいのか
それともひとりよがりの孤独に 甘えようとしているのか

いいや わたしは
心のこけらを おとしたいのだ
大空を流れていく 雲のように
その下に咲く たんぽぽのように
自然のなかに息づいている 一つの点
わたしの祈りは ただそれだけなのだ


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こころは     松谷みよ子

3月1

シザンサス(胡蝶草)

ナス科シザンサス属
原産地 南米チリ
花期間 3月〜4月
別名 コチョウソウ(胡蝶草)
花屋さんに鉢物としてこの季節に出回っています。小型のランに似た美しい花で、花の盛りには豪華な見ごたえのあるものになります。花は赤、紫、ピンク、白などの覆輪で中心部に黄色や紫の濃淡の文様が浮びます。


  錨(いかり)が波に身をなげるやうに
  悲しみよ
  杯(さかずき)の底に沈め

           (「波と泡」より)丸山薫

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京都植物園早春の花展にて