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1月10日

プリムラ・オブコニカ

わが故郷に帰れる日
汽車は烈風の中を突き行けり。
ひとり車窓に目醒むれば
汽笛は闇に吠え叫び
火炎(ほのお)は平野を明るくせり。
まだ上州の山は見えずや。
夜汽車の仄暗き車燈の影に
母なき子供等は眠り泣き
ひそかに皆わが憂愁を探れるなり。
嗚呼また都を逃れ来て
何所(いずこ)の家郷に行かんとするぞ。
過去は寂寥の谷に連なり
未来は絶望の岸に向えり。
砂礫(されき)のごとき人生かな!
われ既に勇気おとろえ
暗澹として長(とこ)しなへに生きるに倦みたり。
いかんぞ故郷に独り帰り
さびしくまた利根川の岸に立たんや。
汽車は嚝野を走り行き
自然の荒寥たる意志の彼岸に
人の憤怒(いきどおり)を烈しくせり。

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サクラソウ科プリムラ属(サクラソウ属)
原産地
 中国西部~ヒマラヤ
花期間 11月~4月
流通しているプリムラの中では花が一番大きく、ポリアンサやジュリアンより草丈が高いので見分けられます。19世紀末にヨーロッパに渡り園芸品種がつくられました。淡紫や赤紫の花は咲き初めは白っぽく日が経つにつれ色が濃くなっていきます。色があまり大きく変らないオレンジやピンクの花もあります。



  神々も渇く夜あらむわがひとり
  夜更くればまた眠る外なく

                  大西民子

奇跡の星植物館にて(1月5日)

帰  郷       萩原朔太郎

咲くやこの花館にて